ひまつぶし相談所

ぐんまけんみんです。ぐんまとは関係のないことばかり書きます。

住野よるさんの「よるのばけもの」を読んだ感想のようなもの。

君の膵臓をたべたい」「また、同じ夢を見ていた」を読んですっかりファンになってしまった住野よるさんの新作「よるのばけもの」。おもしろかったです。

「いじめ」をテーマにした小説でした。

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- 夜になると、僕は化け物になる -

 

夜、化け物に変身してしまうという少年、矢野。ある夜、化け物の姿で学校へ行くと、クラスメイトの女子、矢野さつきがいた。クセのある話し方が特徴の彼女。矢野はクラスのみんなからいじめられていた。昼間、普通の姿で学校にいるときは、空気を読んで矢野のことを無視しているので、彼女のことなんてほとんど知らなかった。

 

いつもニコニコ笑っているので、ちょっとおかしな子だと思っていた。しかし、化け物の姿で彼女と話しているうちに、彼女がなにを考え、行動しているかが次第にわかってくる。ニコニコしている理由も。また、矢野はクラスメイトたちの内面も見抜いていた。突然、おかしな行動をしていじめられるようになったのだが、そのおかしな行動にもすべて意味があった。


はい、そんな話でした。とても深い話で、色々と考えさせられる内容になっています。いじめ。いじめにも色々な形があり、矢野さんのようなパターンは珍しいんじゃないかと思います。どんなパターンなのかは、本を読んでみてください。人は色々な面があるんですね。ある人にはいい顔をして、ある人には冷酷に。そんな、様々な人間の内面がうまく描かれています。

ぼくは、いじめはどうにもならないと思っていて、いじめられる本人が逃げるしかないんじゃないかと。いじめるほうに理由はないんです。「ただなんとなく気に入らない」からいじめるんです。理由なんてあとづけ。だからどうにもならない。「逃げるのは悪いことだ」という空気を払拭するしかないんです。そういう空気が蔓延していますからねぇ。逃げずに立ち向かえ!!とか、簡単に大人たちは言ってしまうのです。それで、「そうなんだ」と思った子供達は、追い詰められてしまうんです。

 

逃げるは恥だが役に立つ」というドラマが話題になりましたが、これ惜しいですよね。「逃げるのは恥じゃないし役に立つ」なら完璧。逃げちゃえばいいんです。いじめられて、抱え込んで、鬱になったり、さらに最悪な結果になってしまったり。そうなるうよりも、逃げちゃうほうがよっぽどマシでしょう。ちなみに、ぼくは「恋ダンス」、踊れます。

 

気づいたら、そんなことを考えさせられていました。

 

ぼくは変身するなら化け物ではなくイケメンに変身したいですけどね。