ひまつぶし相談所

ぐんまけんみんです。ぐんまとは関係のないことばかり書きます。

五十嵐貴久 リターン。※ネタバレあり。

「リカ」の続編。ついにリカとの決着がつく。そして「リターン」の意味とは。。。

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昔読んだ北村薫さんの小説にそんなタイトルのものがあったなぁ、と思いながら本の説明を見てみたら、ミステリーっぽいので買って読んでみることに。ちなみに北村薫さんの小説は「ターン」だった。同じ日を何度も繰り返してしまう話。面白かった。

で、この「リターン」という小説は、前作「リカ」の10年後の話...。

 

2012年、高尾で手足と顔のパーツが無い死体が発見された。なんとそれは10年前「リカ事件」でリカに拉致された本間たかおだった。死因は窒息。食べ物を喉に詰まらせて死んだという。手足もなく、目玉はくり抜かれ、鼻も耳も削ぎ取られ、舌も抜かれていた。そんな状態で10年間生きていた...。おそらくはリカのもとで。ちなみに、バラバラにされた本間たかおの第一発見者の刑事、菅原は発狂してしまい、植物人間のような状態で病院に入院している。

 

警察はリカを追い続けていたが、見つからないままだった。それが、今回の死体遺棄事件で大きく動きだす。コールドケース捜査班の尚美、孝子はリカの捜査を進めるうちに、孝子の恋人で同僚の刑事・奥山と連絡が取れなくなった。

 

尚美と孝子が彼の自宅に行くと、そこには信じられないものが。奥山はバラバラにされて殺されていたのだった...。奥山は出会い系サイトに登録、リカと連絡を取ることに成功し接触できたのだが、返り討ちにあい殺されてしまった...。尚美と孝子は彼の仇を討つことを強く誓う。

 

奥山のケータイのデータをコピーし、リカと接触し、駅におびき寄せることに成功。だが、何かを察したのか、リカは電車から降りて来ない。これを逃したら二度とリカを捕まえることができないと思った尚美は電車に乗りこむが、リカに見つかり、拉致されてしまう。

 

目がさめるとどこかの部屋で椅子にくくりつけられていた。あの時の本間と同じように。そして何を言ってもリカには通じない。なすすべもなく、尚美は目玉をメスでくり抜かれてしまう...。これまでか、というところで孝子が現れる。そしてリカに向けて発砲。リカは今度こそ絶命。こうしてリカ事件は幕を閉じた。

 

エピローグでは尚美が菅原を引き取ることにするのだが、第二のリカになってしまうような描写...。

 

ついにリカはいなくなった。と思いきや、尚美が第二のリカに??こわいよ...。

 

スラスラと読める作品だった。ホラーもたまにはいいね。こわいのとかグロいのとか苦手だけど。犠牲者も多数で、なんとも後味は悪いけど、物語としては非常に面白かった。前作、リカと合わせて読んでみたらどうかしら。