ひまつぶし相談所

雑記です。

「また、同じ夢を見ていた」 住野よる ※ネタバレあり

住野よるさんの小説、「また、同じ夢を見ていた」を読了。前作、話題になった「君の膵臓を食べたい」が面白かったので読んでみた。主人公は小学生の女の子。彼女が色々な「友達」との中で「幸せ」とは何か、の答えを見つける物語。

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「かしこい」小学生、小柳奈ノ花には特別な友人がいた。尻尾のちぎれた猫、リストカットをする女子高生「南さん」、季節を売る仕事をしている「アバズレさん」、そしておかし作りをするおばあちゃん。

 

毎日、学校での出来事を話したり、お菓子やジュースをご馳走になったり。実は猫以外の"3人"は、それぞれ奈ノ花が成長した姿。

 

「南さん」は、両親と授業参観のことで喧嘩をしてしまい、そのまま仲直りせずに成長した奈ノ花。
両親が「授業参観に行く」と言ったのに仕事で行けなくなってしまったことから喧嘩に発展。結果、両親の乗った飛行機は事故に遭い...。

 


「アバズレさん」は、クラスメイト達に無視され、誰ともかかわらずに生きて行くと決めて成長した姿。両親は、生きているよう。つまり、「両親が飛行機事故で死んだ過去」はやり直した、ということか。

桐生くんというクラスメイトの父親が万引きで捕まったという噂が広まり、奈ノ花は桐生くんの味方をしたこで無視されてしまう。そのことから、ひとりで生きていくと決めてしまうが...。

 


「おばあちゃん」は、桐生くんを救えないまま成長した姿。

父親が捕まったことで引きこもっていた桐生くん。奈ノ花はその彼を救うために奔走するのだが、衝突するばかり。しかし友人にアドバイスをもらい...。


という感じに、奈ノ花の人生では3つの大きな人生の分岐点があり、それを良い方に変えようと現れたのが、この3人。結果、奈ノ花の人生は好転する。

とまぁ、ググって色々な解説を読んでやっと理解できたのだけど、とても深い話だった。注意しないとわからない、小さな伏線がたくさん散りばめられていた。

 

前作、君の膵臓を食べたいとはまた違った作風の、読み応えのある作品だった。

 

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